神経まで達した虫歯の治療について
虫歯が進行して歯の奥にある神経まで達すると、強い痛みや歯の機能低下を引き起こすことがあります。そのような場合でも、歯を抜かずに残すための治療法が「精密根管治療」です。
当院では、最新の機器と技術を駆使し、患者様の大切な歯をできるだけ長く維持できるよう努めています。
Root canal treatment
精密根管治療とは
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精密根管治療は、虫歯や外傷によって感染した歯の内部(神経や血管)を取り除き、精密機器を使用して根管内を清掃・消毒し、密封する治療法です。マイクロスコープやニッケルチタンファイルなどの専門的な器具を使用し、精密な処置を行うことで安全性を高めます。
より安全性を高めるために精密根管治療は自費診療のみで対応していることも当院の特徴です。治療時には必ずラバーダムを使用し、無菌的な環境で治療を進めます。ラバーダムの使用によって再感染のリスクは低減し、歯の寿命を延ばすことにつながります。
精密根管治療のメリット
メリット
- 自分自身の歯を残せる
- 噛む機能を維持できる
- 他の歯への負担を軽減できる
- 顎の骨を守ることができる
- 見た目の自然さを保てる
- 将来的な治療コストを削減できる
Treatment
当院の精密根管治療
根管治療とは歯の痛んだ神経をとる初回治療(抜髄【ばつずい】)と神経をとった歯の再治療(感染根管治療)があります。
日本の根管治療(保険適用内の治療)の成功率は20~30%といわれています。一方で、根管治療はきちんとした条件(ラバーダムを用いた無菌下において、拡大視野下で、エビデンスに基づいた方法)で行えば、初回治療の成功率は約90%にまで高まります。
しかしながら30年以上前からいわれているものの、日本の保険制度の問題により多くの歯科医院で実現されてきませんでした。
日本の保険診療の根管治療の費用は先進国の1/10以下で、東南アジアよりも低く設定されているため、まともな治療は困難です。
当院の精密根管治療は保険制度の縛りから離れ、根管充填材料もMTAセメントを選択し、1回あたりの診療時間も60~120分と長く確保することができます。それにより、二次的な細菌感染のリスクを減らし、また歯にかかる負担も少なくなるため、歯の寿命を長くすることを目的とした治療を実現しています。
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マイクロスコープ
当院ではマイクロスコープを使用して、肉眼では確認できない微細な部分までしっかりと観察しながら治療を行います。そのため、根管内の複雑な構造や微小な亀裂も見逃すことなく、高精度な処置が可能となります。
結果として、治療の成功率を大幅に向上できるだけでなく、将来的な再発のリスクも減らすことが可能です。
ニッケルチタンファイル
ニッケルチタンファイルは、柔軟性と耐久性に優れた特殊な歯科治療用の器具で、複雑な根管の形状にも対応できます。当院ではニッケルチタンファイルを用いて、根管内を丁寧に清掃・拡大し、細菌の除去を徹底します。
細く複雑な形状の根管内でも徹底的に細菌を除去できるため、再感染のリスクを低減し、治療効果を高めることが可能です。
ラバーダム
ラバーダムとは、治療する歯だけを露出させて他の部分を覆うゴム製のシートです。ラバーダムを使用することで唾液中の細菌が治療部位に侵入するのを防ぎ、無菌的な環境を維持できます。
当院の精密根管治療ではラバーダムを必ず使用することで、治療の精度と安全性を確保しています。