「歯医者は何回も通わないといけないから大変」
と感じている方多いと思います。
「もっと回数少なくできないの?」
ということも聞かれますが、回数少なく終わらせられるようでしたらとっくにやってます(;´∀`)
ではなんで回数がかかるのでしょうか?
それは、歯科治療が精密な治療だからです。
内科や皮膚科の診療みたいに、お話聞いてちょっと診て薬を出して終わりというわけではありません。
数分で虫歯除去~詰め物までを行うことは通常できません。きちんとやろうと思うと大きい虫歯の場合は20~30分はかかります。
そのため、一人当たり30分の予約枠の場合、大きい虫歯だと1,2本、小さい虫歯の場合は2,3本が限界です。
例えば、大きい虫歯が10本あるとすると少なくとも10回はかかります(すべて神経に到達しておらず、コンポジットレジンで治療したと仮定した場合)
神経治療や型どりが必要な場合は別途回数がかかります(神経治療は1歯あたり通常2~5回くらい、詰め物や被せ物の型どりをした場合は1歯あたり通常2回)
そのため、しばらく虫歯を放置してしまった人は場合によっては年単位の通院が必要となります。
逆に言えば、歯医者が嫌い・通いたくないといった人ほど早めに治療を開始したほうが良いと思います。治療が終わった後も、虫歯が再発したり新しくできていないか、歯周病が進行していないかどうか3~6か月おきに定期健診を受けることをお勧めします。
しばらく歯科医院に通っていない人は虫歯や歯周病が進行していないか検診を受けたほうが良いと思います(実際、半分以上の人に治療が必要なところが見つかります)
虫歯は小さいうちに治療を開始すれば、何本かあってもそれほど期間はかかりません。
「歯医者は痛くなってから行く場所」という風に認識している人が日本にはまだ多いですが、そういった人々の認識が少しでも変わるようにこの記事を書かせていただきました。
群馬県前橋市の歯科医院 まえばしMI歯科
院長 高橋陽介