虫歯がそんなに多くないのに、歯科医院に治療で１年以上通っているという話を時々聞きます。
患者さんも「どのくらい通えば終わるの？」と疑問に思ってしまいますね。
本当に治療期間はそんなに長くかかるものなのでしょうか？
可能性として一番考えられるのは、根管治療を永遠に繰り返している場合です。
根管治療とは歯の神経をとったり、また神経をとった歯の中が感染してしまったときにする治療で、非常に細かくまた保険の制約もありどうしても治療の回数はかかってしまします。痛みが続いたり膿がひかない場合は治療期間が長くなる場合があります。それでも普通は2，3回、多くても4，5回で終わるものです。
4，5回やっても治らないものは治りません。通常外科的歯内療法もしくは抜歯の適応となります。もしくは根管治療専門医の受診(自由診療)をお勧めします。
当院では、わけあって月に１度しか通えない方、治療の中断を度々繰り返し協力を得られない方、などを除いて何カ月もかかることはほとんどありません。
さらに、治療期間が長くなればなるほど、今度は治したところが壊れてきます。
例えば、右側の歯を治療した後左側の歯を長期間かけて治療すると、左側を治療している間に右側ばかりで噛むことになり、今度は治した右側に負荷がかかり右側の歯が欠けてきます。
結局、治療期間がいたずらに長くなると治しているのか壊しているのかよくわからなくなってきます。(+o+)
歯科医師から何の説明もなく1本の歯に何カ月もかかっている、説明もなく年単位通っている場合はセカンドオピニオンで他の医師に一度診てもらったほうが良いかもしれません。
まえばしMI歯科
院長 高橋陽介