2024/10/21

MTAセメントを用いた根管治療とは?

MTAセメントですが、根管治療にも使うことができます。

MTAセメントについて 根管治療編

根管治療に使用する場合は①根管充填②穿孔修復(パーフォレーションリペア)に用いられます。

①に関しては上記の記事を参考にしてください。

②に関してはこのようにして使います。

 

患者さんは20代女性。左下奥歯の違和感を主訴に来院。

根管治療前の画像

レントゲン撮影を行うと、近心および分岐部に影が映りました。ここは歯に穴(穿孔)が開いており、そこから細菌感染して歯の周りの骨が溶けてしまっています。

患者さんにはかなり厳しい状態であることを説明。可能なかぎり残したいとのことで治療をスタート。

 

被せ物および土台を除去すると肉芽が増殖しており、電気メスで除去。MTAセメントで穴を塞ぎました。

穿孔修復を行った後は痛みが落ち着いたため、根管内の古いガッタパーチャーを除去し、十分に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(通称ヒポクロ)で洗浄した後根管充填を行いました。

根管治療後の画像

近心および分岐部の穿孔修復ならびに根尖が壊れていた遠心根をMTAで充填しました。

(近心根は通常のガッタパーチャーで充填してます)

 

治療費:¥198,000(税込) 内訳:根管治療¥132,000+穿孔修復(¥33,000×2)

※土台、仮歯、被せ物は別途料金がかかります。

 

保険診療では材料および時間の制約があるため行えませんが、自由診療ではこのような治療も可能です(^^♪

 

他院で抜歯と言われたけどどうしても残したいと言う方の相談も行っております。

※確実に残せるとは限りませんが、可能な限り保存する方向で進めます。

※自由診療となります。

 

興味のある方は当院までご連絡下さい。

 

まえばしMI歯科

院長 高橋陽介

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