患者さんからよく「銀歯ではなく保険の白い直接詰めるもので治してもらえませんか?」と聞かれます。
また、自由診療のダイレクトボンディングとの違いについても聞かれます。
実際にどのような違いがあるのでしょうか?
保険適応の白い材料でもある程度(中くらい)の大きさまでは治せます。
当院では可能な限り白い詰め物(コンポジットレジン)で治すようにしております。
しかし、虫歯および詰め物の大きさが大きい場合は自由診療(ダイレクトボンディング)をお勧めしております。
※咬み合わせが強かったり歯の欠損が大きい場合は適応外となる場合もあります。
その理由は、
①虫歯をしっかりとるのには非常に手間と時間がかかります。
保険診療で虫歯を除去して同日に白い詰め物をする場合は虫歯除去は算定できません(詰め物のみ算定します)。つまり、歯科医院で虫歯除去は完全にサービスでやっているのです。健康な歯を極力削らずに虫歯のみを除去するのには非常に手間ひまかかります(大きい虫歯だと20~30分ほどかかることもあります)。医院にもよりますが、15~30分以内に虫歯除去から詰め物を終えるまで行わないと採算が合いません。あまり無理をしすぎてしまうとエラー(虫歯の取り残し)を生じる確率が上がってしまいます(*_*;
②詰め物をきれいに詰めるにも非常に時間がかかります。
上に書いた通り、保険診療では時間が限られているため詰めるのにもあまり時間がかけられません。2,3分で詰めないと採算が合いません。そのため大きな穴を埋める場合はべたっと詰めることになります。唾液を入れないようにして、接着操作をして、空気を入れないようにし、段差がほとんどないように詰めるためには非常に時間がかかります。
※通常、先進国では小さな虫歯治療でも1本3万円くらいはします。日本は1,000~2,000円弱(3割負担の場合)です(;゚Д゚)。
おそらく術前の保険診療では2,3分で詰めたと思いますが、今回この歯は防湿から精密充填まで20分ほどかかっております。
治療回数:1回(約60分)
料金:¥44,000(税込み)
ご希望のある方は当院までご連絡ください。
群馬県前橋市の歯科医院 まえばしMI歯科
院長 高橋陽介