奥歯の虫歯治療をするとき、虫歯の大きさがそこまで大きくない場合はコンポジットレジンという材料で直接詰めます。
しかし、前回もブログで書いた通り、保険診療の場合はどこかの手順を省略する場合が多々あります。
こちらの症例では右上6,7番に保険のCRが入っています。
レントゲンでCR充填の下にかなり虫歯が広がっていました。おそらく虫歯を染め出さないで手の感覚だけでとったのでしょう。この方法だとほぼ100%の確率で虫歯の取り残しが生じます。
また、レジンを一気に詰めたため、重合収縮がおこり、少し削っただけでレジンがプカプカ浮いてきました。
正直、保険で深い虫歯の治療を時間かけてやるとけっこうな赤字なんですよね…
つまり、虫歯をとるところと、充填するところで色々と省略した結果なのです。
保険のレジンを一度すべて除去し、虫歯を染め出してとり、接着処理を行った後にダイレクトボンディングを行いました。
術前:詰めてあるところは明らかですね
術後:きれいになりました(^○^)
保険適応外でもいいから時間をかけ丁寧にて治療してほしいという方は予約時にお申し出下さい。
まえばしMI歯科
院長 高橋 陽介