貴金属アクセサリーと歯科金属アレルギーに関連性はあるの?

2024.02.18

貴金属アクセサリーと歯科金属アレルギーに関連性はあるの?

ピアスやネックレスを付けると皮膚が赤くかぶれてしまう人がいます。

ニッケルなどの安い金属はダメだけど貴金属は大丈夫という人もいます。

貴金属もダメという人もいます。

 

ニッケルは金属アレルギーを起こしやすい金属です。

また、ニッケルにアレルギーがあるとパラジウムという金属にも反応しやすかったりします。

 

このパラジウムという金属ですが、アクセサリーで使われているプラチナ製品およびホワイトゴールドに使われています。

 

プラチナ製品

PT850、PT900といったプラチナの製品にパラジウムは割金として含まれます。

プラチナは金属の中では比較的軟らかいため、強度を上げるため割金としてパラジウムが混ぜられています。PT850は85%がプラチナで残りが他の金属、PT900は90%がプラチナで残りが他の金属で作られています。PT1000は純プラチナとなります。これらの金属は通常歯科治療では使われません。

 

ホワイトゴールド

アクセサリーなどで使われるホワイトゴールド。

当たり前ですが、金は金色をしています。

しかし、ホワイトゴールドは金をしておらず銀色をしています。

「これって金なの??」と知らない人は思うかもしれません。

答えは、「金合金」です。

簡単に言うと、金を主成分とし、その他の金属も溶かして混ぜて作ったものです。

指輪などにはK18WG、K14WG、K10WGといった刻印がされています(ちなみに、K18は18/24×100=75%の金を含んでいます。K14は約58%、K10は約42%含まれます。)

ではなぜ金が銀色になるのでしょうか?

じつはこれパラジウムという金属を割金として混ぜているからなのです。

金をわざと目立たなくするためにパラジウムを混ぜて銀色にしているのです。

※「白金」はホワイトゴールドではなくプラチナの和名です。

 

実はこのホワイトゴールド。昔は歯科治療でもよく使われていました。

今でも頻度は減りましたが使う先生もいます。

主な用途としては陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)と呼ばれる被せ物です。金属の上にセラミックが焼き付けてある被せ物です。

アクセサリーと合金の成分は微妙に異なりますが、これにもホワイトゴールドが使われます。

歯科では金属の強度を増すためにパラジウムを混ぜています。

また、保険診療で使われる銀歯にもパラジウムは含まれます。

 

アクセサリーでかぶれてしまう人は、歯科金属によってアレルギーが出る可能性がそうでない人と比べると高いため、歯科治療を受ける前に必ずその症状を歯科医師に伝えて下さい。

また、治療を受けてすぐに症状が出るとは限りません。何年も経ってから出る場合もありますのでご注意ください。

 

まえばしMI歯科

院長 高橋陽介

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